
「良性発作性頭位めまい症」とは「頭の位置を変える」ことによって発生するめまいのことで「良性発作性頭位変換性めまい」などと呼ばれることもあります。
良性発作性頭めまい症の引き金となるのは、ほとんどが「横になる」「寝返りをうつ」「起き上がる」「頭を後ろに反らす」といった動作です。
この病気は、3つある半規管(三半規管)へ均等に分布されているはずのカルシウム粒子が、どれか1箇所の半規管へ集中し、固まってしまうことが原因となって発生します。
通常であれば、このカルシウム粒子は、頭が動いた時に半規管の内側にある「神経受容体」に刺激を与え、頭の動いた方向を示す信号を脳へ送るはずです。
ところが、1箇所の半規管にカルシウム粒子が集中し、固まってしまった状況下では、1つの半規管から過大な信号が送られることになります。
この誤った信号と視覚との「ズレ」によって、回転性めまいが引き起こされるのが「良性発作性頭位めまい症」であるというわけです。
カルシウム粒子が1箇所の半規管へ集中して固まってしまう要因としては「半規管の内膜の損傷」が考えられます。
なお、内膜が損傷する原因としては、耳の外傷や感染、手術、内耳の動脈の閉塞などがあります。
良性発作性頭位めまい症による回転性めまいの発作は、頭を動かした数秒後にはじまり、1分と続かずに終わります。
また、あくまでも一時的なものであり、一般的には数週間、長いものでも数ヶ月程度で症状が出なくなります。
ただし、ごく稀に「吐き気」や「嘔吐」がひどく、脱水症状を引き起こすことがありますので、そういった場合には医療機関で適切な処置を受けましょう。
良性発作性頭位めまい症の治療には、カルシウム粒子の固まりをほぐして半規管全体に再度分散させる「エプリー法」が有効です(以下参照)
1)座った状態から素早く体を横になり、頭がベッドの端から垂れ下がるようにする。
2)異常がある耳の側へ頭を45度回転させ、その後30秒ほど固定する。
3)頭を反対側へ、同じ角度に向けて耳と床が水平になるようにし、30秒ほど固定する。
4)さらに45度傾け、30秒ほど固定。
5)そのままの方向へうつ伏せになり、同様に頭を回転させる。
なお、エプリー法を行なった後は、少なくとも24時間は体を半分起こした姿勢を維持するようにしましょう。
めまいから始まる病気では、めまいから始まる病気について解説しています。ぜひ参考にしてください。
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