
めまいを伴う病気としては、上記のほか「聴神経腫瘍」や「椎骨脳底動脈循環不全」があります。
「聴神経腫瘍」とは、聴神経の周囲を鞘のように覆っているシュワン細胞が土台となって発症する病気で、良性の腫瘍です。
急速的にではなく、とてもゆっくりと時間をかけて大きくなっていくという点に特徴があり、症状が表れるまでは何年もかかると考えられています。
「聴神経腫瘍」の初期症状としては「聴力の低下」が挙げられます。
というのも、腫瘍は聴神経周囲にある膜から発生するため、一番に圧迫されるのが聴神経であるというわけです。
また、早期に見られる症状としては、その他にも「耳鳴り」や「めまい」「ふらつき」があります。
腫瘍が拡大し、顔面神経や三叉神経が圧迫されるようになると、顔の筋肉の脱力や「顔面麻痺」が起こることもあります。
医師の診断を行なう手立てとしては、第一に「CTスキャン」や「頭部MRI」が実施されます。
なお「頭部MRI」の中でも特に有効なのは、造影剤を静脈中に注入しながら行なう「造影MRI」です。
治療の方法としては、手術による摘出が一般的です。
顔面神経の損傷リスクを最小限に抑えるため、最近では顕微鏡を用いた「マイクロサージャリー」という手術方法が広く取り入れられています。
もう一方の「椎骨脳底動脈循環不全」とは、脳幹や小脳、後頭部、内耳などに血液や栄養を送る役割を担う「椎骨脳動脈」が、何らかの要因によって詰まってしまう病気です(ちなみに「椎骨脳動脈」は脳内に入ると「脳底動脈」という名前に変化するため、病名にはこれらを組み合わせたものが使用されています)この動脈が詰まると、本来届くべきところへ血液や栄養が行き渡らず「めまい」や「痺れ(特に手足)」「頭痛」「視力障害」「舌のもつれ」といった症状が表れるようになります。
これが「椎骨脳底動脈循環不全」であるというわけです。
症状としては、首を傾げたり、上を向いたり、俯いたりした際に「回転性めまい」や「浮動性めまい」が起こるため「良性発作性頭位めまい症」との区別が難しいところですが、めまいの続く時間が長く、時には数時間にも及ぶという点に特徴があります。
診断については「頭部MRI」や「MRA」による画像診断によって行なわれます。
治療の方法としては、薬物療法が一般的です。
めまいから始まる病気では、めまいから始まる病気について解説しています。ぜひ参考にしてください。
めまいの種類として、2つ目の「浮動性めまい」についてですが、これは「小脳」や「脳幹」といった脳の障害・・・・