
「外リンパろう」とは、中耳と内耳とを仕切る「内耳窓」という膜が破れ、内耳内にある外リンパ液が中耳へと漏れ出してしまう病気です。
症状としては、ある日突然「難聴」が起こり、時間や日が経過するにつれて悪化していきます。
数日ほどで高度難聴になったり、まったく聴こえなくなったりすることさえもありますので、注意が必要です。
また「難聴」だけでなく、それに伴う形で「耳鳴り」や「めまい」が発症することもあります。
「めまい」の種類としては、ふらつく程度の「浮動性めまい」から、グルグルと目が回る「回転性めまい」までと幅広く、一概に「こういうめまいが起こる」とは断言できません。
「内耳窓」が破れる原因としては「鼓膜の内圧」「脳の内圧」の急激な変化が関係しているという説が有力です。
なお「外リンパろう」のきっかけとなる行動や状況には、以下のようなものが考えられます。
1)急に重い荷物を持ったり、持ち上げたりする。
2)分娩時の激しいいきみ。
3)海やプール等での潜水。
4)鼻を強くかむ。
5)くしゃみの我慢。
6)飛行機に乗るなど気圧の急激な変化に遭う。
7)遊園地や公園などで遠心力のかかる回転性の乗り物や遊具に乗る。
8)交通事故などによる頭部への負傷。
「内耳窓」の破れは、CTやMRIといった画像診断を駆使しても、確認することは不可能です。
そのため「外リンパろう」が疑われる場合の診断としては、まず試験的に手術を行ない、鼓室を開放し、顕微鏡によって外リンパが漏れ出しているかどうかのチェックをする「試験的鼓室開放術」が広く採用されています。
「試験的鼓室開放術」で外リンパが漏れ出しているのを確認できた場合には、すぐにその場で手術を行なうことができますので、一石二鳥というわけです。
なお、最近では「試験的鼓室開放術」を実施しなくとも、鼓室を洗い流す特殊な洗浄液を使用することによって、外リンパ液の漏れ出しを簡単にチェックできるという方法も開発され、徐々に取り入れられてきています。
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